常設展示されていない収蔵品から、様々なテーマで企画展示を行います。
今から約200年前の江戸に誕生した「招き猫」は、庶民の福を願う心がかたちになった日本独特の縁起物です。
猫という身近な動物のラッキーゴッドであるためか、単なる置き物にとどまらず、さまざまな日用雑貨にもデザインされています。恵比寿大黒や福助、ダルマなどの他の縁起物と比較して登場の機会が圧倒的に多く、"応用が利く"招き猫の柔軟性を示しています。「手招きする猫」という基本に沿いながら、より親しみやすくより可愛らしいキャラクターになっているのも特徴です。
ほとんどありとあらゆるものにデザインされていると言っても過言ではない招き猫を、昔懐かしい商店街のお店を模して展示する特別企画展の第1回目は、駄菓子・玩具・ファンシー雑貨等約千点を集めた駄菓子屋「となりのミケちゃん」。子どものお小遣いで買える数百円程度の品物ばかりですが、ひとつひとつに込められた「沢山のお客さんに目を留めてもらいたい」「購入されたお客さまに福が来ますように」という思いを感じ取っていただければ幸いです。